理事長 久保田 亘
「やましたリハ通信」も居宅介護支援事業所様との連携のツールとして今回20号となりました。今後も継続して発行していきたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いします。
さて、今年も7月の「海の日」に日本臨床整形外科学会が鹿児島で開催され、演題発表も含め参加致しました。通所リハビテーションに関してのシンポジウムや演題の発表がありましたが、全国的には1~2時間の短時間通所リハビリテーションを実施している施設が少しずつ増えてきているようです。その中で介護度の変化に対してリハビリテーションの内容もどのように対応したらよいかが課題の一つに挙がっていました。介護保険では、身体状況の変化に対応するため、定期的に介護度の再認定が必要ですが、当通所リハでもリハビテーションの実施計画を作成するにあたり平成29年7月から30年7月まで1年間通所リハビリテーションを継続された方の介護度の変化を調査致し
ました。そのうち介護度が改善した(下がった)及び変わらない方が93%、介護度が高く(上がった)なった方が7%で、概ね介護度は維持されていました。介護度の変化の要因は様々ですが、運動機能を考えると、改善例は①身体状況や運動機能の維持・向上ができた、②退院後、通所リハの再開継続で運動機能の向上ができたことがあげられる一方、転倒などによる外傷や持病の悪化、認知機能の低下等が介護度を上げてしまう要因の一つと考えられます。今後もそれぞれの方のニーズに合わせ、生活に眼を向けたリハビリテーションを継続していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
平成30年9月
当施設では転倒予防を目的にトレーニングマシンによるバランス訓練・筋力増強訓練を実施しています。今回は『レッグエクステンション』について紹介します。
加齢とともに膝関節の可動域が狭くなってきますが、マシントレーニングの継続で、大腿四頭筋・内側広筋を強化し可動域の拡大をを図ることにより、歩行の安定を目指します。
Aさん86歳女性H29.12月腰椎圧迫骨折受傷要介護3
受傷後3か月利用休止後再開
ご本人のニーズ 10段の階段昇降ができるようにしたい。
症状:右大腿部痛・腰痛VAS 8/10
下肢・体幹筋力: MMT4
運動機能:TUG 17.8秒(2本杖)
片脚立位左5.8秒右2.3秒
立ち上がり両脚40cm